会社を経営している方であれば、1度は資金調達方法について悩んだことがあると思います。
資金調達は、今後の事業の発展や経営に直接的に影響するので、慎重になる必要があります。
そこで今回は、よく利用されている資金調達方法3つについて解説していきます。
資金調達方法で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね。
※本記事で学べる内容は以下の通りです。
- 資金調達を行う際に気を付けること
- 銀行融資・ビジネスローン・ファクタリングの特徴やメリット・デメリット
- おすすめの資金調達方法
1.法人が資金調達を行う際に気を付けること

法人が資金調達を行う際に気を付けることは以下の3つです。
本当に会社に資金調達が必要なのか考える
資金調達を行う際は、今一度本当に資金調達をする必要があるのかを考えましょう。
なぜなら、銀行融資やビジネスローンで資金調達を行った場合、毎月返済していく必要があり、ランニングコストが上がってしまうからです。特にまだ事業が思い通りにいっていない方やこれから起業する方は、できるだけ自己資金で経営を行うようにしましょう。どうしても資金が必要な方は、返済義務のない補助金制度や負債にならないファクタリングを利用することでリスクなく事業を拡大していくことができます。
返済計画を立てる
銀行やビジネスローンなど返済が必要な資金調達を行う際は、返済計画をきちんと立てましょう。
事業の拡大のために資金を調達することは必要ですが、事業が失敗してしまった時のことも考えておく必要があります。もし、調達した資金の返済が滞ってしまった場合、会社の信用情報に影響が出るだけでなく、最悪倒産してしまう恐れがあります。事業の成功を確信しているのであれば銀行融資などでも構いませんが、確信できていない場合は投資やファクタリング、補助金・助成金など返済義務のないものを活用し資金調達をすることをおすすめします。
金利・手数料について理解する
銀行融資やビジネスローンの場合、借入金額・借入期間によって金利を支払う必要があります。金利は借入年数が多ければ多いほど、高い金額を払わなければならないので、事業が上手くいった場合は、前倒しで返済していくことをおすすめします。
ファクタリングの場合は、売掛債権の何%という形で手数料を支払う必要があります。
銀行やファクタリング業者によって、金利や手数料が違うので、できるだけ低い金額の所で資金調達することをおすすめします。
2.銀行融資・ビジネスローン・ファクタリングを比較してみた!

銀行融資・ビジネスローン・ファクタリングを比較し、それぞれの特徴について解説していきます。
銀行融資
ファクタリング | ビジネスローン | 銀行融資 | |
金利・手数料 | 3%~20% | 10%~18% | 2%~ |
担保・保証人 | × | 原則× | 〇 |
資金調達にかかる期間 | 最短即日 | 最短即日 | 1~2か月 |
メリット | 自社の信用情報・業績に関係なく、資金を調達できる | 融資スピードが速い。 | 低金利で多額の資金を調達することができる。 |
【特徴】
銀行融資は、ビジネスローンや消費者金融よりも低金利で長期間の借入れができます。しかし審査が厳しく、起業当初や信用情報に傷がついてしまっている企業の場合は、融資を受けることができない可能性もあります。
【メリット】
- 多額の資金を調達することができる
- 低金利
銀行融資は、審査が厳しいという難点がありますが、審査に通ることができたならば低金利で多額の資金を調達することができます。銀行によっては、金利が2%台の所もあるので、無駄な返済を少なくすることができます。
【デメリット】
- 返済義務がある
- 審査が厳しい
銀行から融資を受けた場合、必ず借りたお金を返済する必要があります。また、借りたお金に金利が発生するため、借りたお金以上の金額を銀行に支払うことになります。投資や補助金・助成金と違い、必ず返済する必要があるので、もし事業に失敗してしまった場合は、最悪倒産してしまうリスクがあることも頭に入れておきましょう。
ビジネスローン
【特徴】
ビジネスローンは、法人経営者もしくは個人事業主のみ利用できる事業資金専用のローンのことです。お申込みから融資までのスピードの速さや無担保無保証人で申し込みができる点が特徴的です。
【メリット】
- 融資スピードが速い
- 無担保・無保証人で申し込みができる
ビジネスローンは、最短即日で融資を受けることができます。銀行や公的機関は、お申込みから融資までに1~2か月かかることが多いので、即金性を求めている方におすすめです。また、原則無担保・無保証人で借入ができるので、それらを用意する必要がない点もメリットとなります。
【デメリット】
- 金利が高い
- 多額の資金を調達できない
ビジネスローンの金利は10%~がほとんどで、銀行の2%~と比較するとビジネスローンは金利が高いということがいえます。また、借入可能額が数百万までとなっており、数千万円の資金調達が望める銀行と比較すると少額となっています。融資スピードは速いですが、金利が高いのでどうしても1週間以内に資金が必要な場合など、緊急性がある際に利用することをおすすめします。
ファクタリング
【特徴】
ファクタリングは、未回収の売掛金を債権として業者が買い取ることで、資金を調達する方法です。売掛金を買い取ってもらう際に、手数料が発生しますが負債にならないので信用情報にも影響がありません。
【メリット】
- 最短即日で未回収の売掛金を現金化できる
- 無担保・無保証人
- 自社の信用情報が悪くても資金を調達することができる
ファクタリングは、最短即日で未回収の売掛金を現金化することができます。早期に売掛金を現金化することで、取引先が倒産した場合に売掛金が回収できないというリスクを回避することができます。また、ファクタリングの審査は取引先に対して行われるので、自社の信用情報が悪くても資金調達することができます。
【デメリット】
- 手数料がかかる
- 取引先の信用情報・業績によっては資金調達できない
ファクタリングを利用する際は、手数料が発生します。手数料はファクタリング業者によって違うので一概にはいえませんが、普通に売掛金を受け取るよりも金額が少なくなってしまうのは確実です。また、取引先に対して審査を行うので、取引先の信用情報・業績によっては資金を調達することができません。
3.おすすめの資金調達方法はコレ!

上記で3つの資金調達方法を比較しましたが、おすすめはファクタリングです。
なぜなら、1番リスクが少ないからです。銀行融資やビジネスローンは、負債の借入となるため返済が少しでも遅れれば、信用情報に影響が出ます。しかし、ファクタリングは負債にならず、自社の売り上げの範囲内で資金を調達することができます。信用情報に影響がでてしまうと、今後の借入ができなくなってしまう恐れや、会社を売却する際に安くなってしまう可能性があります。
起業して間もない企業やまだ事業が軌道に乗っていない企業には、最適の資金調達方法といえるでしょう。
ファクタリングの特徴
- 無担保・無保証人で最短即日売掛金を現金化できる
- 審査対象は売掛先なので、自社の信用情報・業績は審査に関係がない
- 負債にならない
4.まとめ
今回は、銀行融資・ビジネスローン・ファクタリングの資金調達方法を比較し、それぞれの特徴について解説させていただきました。
冒頭でも申し上げましたが、資金調達は会社の経営を左右するとても重要なものです。
資金調達を行う際は、契約内容や資金調達後の返済計画を確認しておきましょう。
今回の内容をまとめると以下の通りです。
- 資金調達が本当に必要なのかを考える
- 資金調達を行う際は、金利や手数料を把握し、返済計画をたてる
- 負債にならない、ファクタリングがおすすめ!
ぜひ本記事を参考にし、資金調達に失敗しないように気を付けましょう。