
「会社を立ち上げたい」
「事業を拡大したい」
そんな時、必要なのが資金ですよね。
しかし手元にあるお金では足りない場合、考える事は「金融機関の融資」でしょう。
でもこの金融機関の融資は、誰でも借りれるわけではありません。
融資審査に落ちてしまう人もいるのです。
では、実際にどのような人が融資審査に落ちてしまうのか?
また審査に落ちてしまった時、どうすれば良いのかをこの記事ではご紹介します。
金融機関の融資とは?

金融機関の融資とは、金融機関が必要な資金を貸すことです。
もちろん借りているだけなので、返さなくてはなりません。
そしてこの金融機関も様々で、メガバンク、地方銀行、信用金庫、信用組合、日本政策金融公庫などたくさんあり、提供している商品や金利もバラバラです。
金融機関の融資を受けるメリット
金融機関の融資を受けるメリットは、資金に余裕ができ、金策に追われる必要がないことです。
会社を経営すると、いろんな場面でお金が必要になってきます。
しかし最初から会社が安定するなんて、なかなか難しい話です。
そんな時に資金に余裕があれば、そんな不安定な時期も乗り越えられることができます。
金融機関の融資を受けるデメリット
もちろん金融機関の融資には、デメリットもあります。
金融機関の融資には金利が発生しますし、「お金を返さなくてはいけない」と日々ストレスになることもあります。
また事業がうまくいかなかった場合でも、借りたお金は返さないといけません。
多少なりともリスクがあるのが、金融機関の融資です。
金融機関の融資審査に落ちてしまう人の特徴

金融機関の融資に落ちてしまう理由は、人それぞれ違います。
また金融機関によっては、落ちた理由を教えてもらえない場合もあります。
しかし、落ちてしまう人のパターンがあるのも事実です。
ではどのような人が、金融機関の融資に落ちてしまうのでしょうか?
信用情報に問題あり
信用情報は、ローンやクレジットカードなどを利用すると登録されます。
信用情報は、すべての金融機関が確認するわけではありませんが、この信用情報に傷があると、融資の審査が通りにくくなることもあります。
特に日本政策金融公庫でお金を借りたい場合、日本政策金融公庫は、CICという信用情報機関を必ず確認するので、情報に傷があると審査に落ちる可能性があります。
融資を考えているのであれば、情報機関に傷がつかないように、日々気をつけて生活することが大切です。
自己資金が少ない
自己資金が少ないのに、高額な融資を申し込んでも、落ちる可能性が高いです。
「この自己資金の少なさで返済ができるのか?」と疑いの目で見られてしまいます。
希望金額は、自己資金の2〜3倍程度が理想ですので、それ以上の高額な資金が必要なら、まず自己資金を作る事から始めましょう。
現実的ではない事業計画書
融資を申し込む際に、事業計画書を提出するのですが、この事業計画書が現実的に難しい内容な場合、融資の審査に落ちることもあります。
金融機関も、多くの事業者に融資をしてきているので、過去の事例を元に判断します。
税金等の支払いが遅れている
融資を受ける際、基本的に納税証明書を提出します。
この納税証明書で、税金の未納や遅れがないかを確認します。
そして公共料金や社会保険なども確認される場合があり、これらの支払いの未納や遅れがある場合、融資に落ちてしまう可能性があります。
支払いの未納や遅れは、「払えるお金がない」と受け止められてしまい、マイナスなイメージをもたれてしまいます。
しっかり期日を守り、払いましょう。
借入が多い
借入が多い場合も、金融機関からは厳しい目で見られてしまいます。
特に消費者金融でお金を借りている人は、注意が必要です。
金融機関によっては、消費者金融でお金を借りているだけで、審査に落とす所もあります。
借入が多いのも、信用問題に繋がってきます。
年収や勤続年数が少ない
融資の審査には、勤務先の年収や継続年数も影響してきます。
年収に対して、支出のバランスがおかしい場合、融資の審査の落ちる可能性があります。
また勤続年数は、ころころと転職ばがりしている人は、金融機関からよく見られません。
「この人は安定していない」と見られてしまい落とされることも。
勤続年数が1年未満の場合、それだけで落とされてしまうことも。
審査に落ちてしまった時の対処法

「自分なりに最善をつくし、金融機関の審査に挑んだが落ちてしまった」
そんな人も少なくないでしょう。
融資の申し込み自体はまたできますが、今と変わらない状況で再申し込みしても、結果は同じです。
それでは時間の無駄になってしまいます。
では再申し込みの際は、どのような点に気をつければ良いのでしょうか?
希望金額を下げる
希望金額は、下げれば下げるほど審査が通りやすくなります。
まずは少ない金額で、融資に受かるのを目的で再申し込みするのも良いでしょう。
一度少ない金額で融資を受け、しっかり返すことで、金融機関からの信用も高くなります。
ブラック情報がある場合は期間をおく
信用情報にブラックな情報がある場合、その情報が消えるまで期間を置いた方が良いでしょう。
ブラックな情報は、5年もすれば消えると言われています。
長いと感じるかもしれませんが、その期間に自己資金をためたり、できる事をしましょう。
他の金融機関に変える
「どうしてもここで借りたい!!」というようなこだわりがないのであれば、別の金融機関に変えるのも1つの手です。
同じ金融機関に再申し込みする場合、6ヶ月〜1年ほど期間をあけなければいけませんが、金融機関を変えればすぐ申し込みできます。
また金融機関によっては、審査に厳しい所とそうでない所があるので、審査の厳しくない所に変えるのも良いでしょう。
現在ある借入を返済する
現在借入があるのであれば、返済してから融資の申し込みをした方が良いでしょう。
やはり借入は、ない方が審査は通りやすいです。
完全に返済するのが難しいのであれば、返済額を減らすだけでも違います。
自己資金を増やす
高額な融資を希望しているなら、自己資金がある程度必要になります。
上記でもご紹介しましたが、融資は自己資金の2〜3倍程度が理想です。
自己資金がまったくないのに、融資が通るわけがありません。
自己資金=信用でもあります。
事業計画書等を見直す
現実的に難しい事業計画書を提出してしまったのなら、事業計画書の見直しをしましょう。
もし、事業計画書の作成が苦手なのであれば、認定支援機関などの融資サポート経験のある専門家に依頼するのも1つの手です。
まとめ

いかがでしたでしょうか?
金融機関の融資審査に落ちない為にも、まずどうすれば落ちないのかしっかり勉強する必要があります。
一発で審査に受かるように、事前に準備できるものはしておきましょう。
また審査に落ちても諦めないで下さい。
審査に落ちる理由が必ずあります。
もし落ちたら、自分としっかり向き合い、どこがダメだったのかを考えてみましょう。